浴室と洗面台は一緒にリフォームすべき?|営業トーク抜きで教えてほしい!

リフォーム会社にお風呂リフォームについて相談をすると、結構な確率でこんなことを言われると思います。
「浴室をリフォームするなら、洗面台も一緒にリフォームしましょう!」
「これって、もしかしてリフォームにあるあるの営業トーク?」と思われる方も多いかもしれません。
はい!もちろんそれもあります・笑
でも、営業トークを抜きにしても浴室と洗面台を一緒にリフォームをすることには合理的な理由が実はあります。
ここでは営業トークは一切なしで、なぜ浴室と洗面台を一緒にリフォームした方が良いのか?という疑問についてお答えしていきたいと思います。
お風呂や洗面台のリフォームを検討されている方は、ぜひこの内容を踏まえた上で、後悔のないリフォームをしてください。
目次
浴室のリフォーム工事は脱衣所の壁や床にも影響がある
理由を一言でいうと、浴室をリフォームすると脱衣所の壁や床にも影響があるからです。
「お風呂リフォーム」というと浴室の中だけを工事するのかな?と思われがちですが、実際にはお風呂の入口が変わる関係上、脱衣所の浴室に面する壁や床にも影響が出てきます。
これが浴室と洗面台を一緒にリフォームした方が効率が良いと言われる大きな理由です。

上の写真の赤い部分がお風呂をリフォームしたときに影響のある部分です。
具体的にどのような影響が出てくるのか、詳しく見ていきましょう。
浴室リフォーム時は、脱衣所のクロス張り替えが必要


先ほどもお伝えしたとおり、浴室をリフォームした場合、浴室の入口が新しくなります。
そして、多くの場合、リフォーム前に使用していた入口のサイズと、新しいユニットバスのドア枠はサイズが異なります。
そのため、入口周辺の壁紙が一部なくなってしまう箇所が出てくるので、クロスの張り替えが必要になるのです。
このとき、選択肢としては次の2つがあります。
- 浴室に面した壁紙だけを張り替える
- 脱衣所全体の壁紙を張り替える
クロスの張り替えは一部でも全部でも、金額的にはさほど違いはありません。
なので、「せっかくなら脱衣所のクロスを全て交換しよう」ということになる場合が多いです。

そうなると、次の問題が出てきます。
脱衣所全体のクロスを交換するときは洗面台の移動が必要
もともと洗面台の裏側の壁にはクロスが貼ってあります。
なので、脱衣所のクロスを張り替える場合は、一度、洗面台を移動しなければいけません。
このときに、どうしても次のリスクについては保障ができません。
それは、経年劣化によって生じている洗面台の不具合によって、一度、取り外した洗面台が元に戻らなくなってしまったり、別途、修繕費がかかってしまうリスクです。
修繕ができればまだ良いのですが、古い型式だとメーカーに部品がないこともあり、直すことすらできない可能性もあります。

お風呂のリフォームは築20年〜30年で行う場合が多いので、それだけ年数の経っている洗面台は部品在庫がメーカーにないため修繕できないケースも少なくはありません。
洗面台の裏側はクロスを交換しないという方法もありますが、その場合、後々、洗面台を交換した際に、古い壁紙が見えてしまうため、再度、クロスを張り替える費用が発生します。
浴室リフォーム時は、床の張り替えも必要
お風呂のリフォームによって影響があるのは、壁紙だけではありません。
同じ理由から、浴室側の床も一部足りなくなってしまうので、床の張り替えが必要です。
ここでまた2つの選択肢が出てきます。
- 洗面台を移動せず見えている床だけを張り替える
- 洗面台を移動して脱衣所の床全体を張り替える。
1の場合、同じように洗面台を交換したときに、古い床が見えてしまう場合は、再び床の張り替えを行うことになります。
2の場合も同じように老朽化による洗面台の不具合のリスクがでてきます。

つまり、いろいろ考えていくと、お風呂と洗面台は同じタイミングでリフォームしてしまうのが、もっとも効率がよいという話になります。
お風呂も洗面台も同じリフォームが必要
お家を建ててからお風呂も洗面台も同じくらい年数が経過しているので、いずれにしても近いうちには両方とも交換する必要があります。
クロスや床を2回張り替えなければいけない費用、洗面台の不具合で使用できなくなってしまうリスクなどを考えると、多少出費が大きくなってしまっても、まとめてリフォームした方が良いかもしれませんね。
お風呂や洗面台のリフォームを検討される際は、ぜひこの点を含めてリフォームの計画を立てみてください。